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仕事仲間の一人から紹介された百田尚樹著「海賊と呼ばれた男」上下二巻を先ほど読み終えたところです。「出光」の社名は、私はTV番組「題名のない音楽会」のスポンサーとして頭に入っている程度で、その製品を買うことはほとんどなかった。小説を面白く読ませるために著者の脚色が多分に入っているとは想像されますが、戦前戦後の日本の発展を支えた主人公の生き様は、強烈な印象を私の胸に与えました。「人間尊重」の精神を貫き通し、政府や業界団体の指令であっても、それが自分が正しいと信じることに逆行するのであれば猛然と跳ね返す力を持っていました。社員を信じていればタイムカードも出席簿も必要ない、なんて理想的な経営者ですね。大ヒットしたこの小説を読んで、これまでの「出光」の会社イメージを塗り替えた人が、私に限らず大勢いることと想像します。
余談ですが、この本を知って書店の店先で上下巻で3200円という値段を見たとき、おもわず買うのをためらいました。図書館で借りることにし、予約したところ700人近い順番待ち。気長に一年半待ち、ようやく先週手にすることができました。相当手垢で汚れているだろうなと思いきや、以外に綺麗に保たれていたのでちょっと嬉しくなりました。図書館で借りるメリットはいろいろあると思いますが、返却日までに読み切るという制限時間が設けられることが、ついつい「積ん読」になってしまうことへの予防策として大きい意味が有ると思っています。

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