私たちは、生活をより便利に、より快適にと、様々な工夫をし、専門家は新しいものを開発し、一般消費者はそれらを利用することによって、便利さ、快適さを追い求めてきました。そうした営みは、ごく当たり前のこととして受け入れられてきましたが、当然の如く、消費するエネルギー量も、飛躍的に増加してきています。
消費するエネルギーの一部でも、自分で作り出すことができればいいなと、以前から考えていたのですが、昔と比べると現在は簡単に手に入りやすい部品を購入し、ちょっと手を加えることで、小規模ながら自家発電をすることができるようになりました。
発電した電力の使い途についても、昔から見ると随分状況が変わってきたことが、自作してみようという気持ちに拍車をかけてくれました。というのは、太陽電池で発電できる電力は年々改良されているものの、1m四方のパネルでせいぜい180W程度ですから、例えばおこづかいで手軽に買ってみることができる10cm四方くらいの電池は、変換効率がさらに低いこともあり、1Wそこそこしかありません。豆電球がそこそこ点灯する程度、玩具によく使われるマブチモーターがゆるゆると回る程度かも知れません。
 そこに、画期的な商品が生まれたのです。言わずと知れた発光ダイオードLEDです。少ない消費電力で、そこそこの明るさが得られます。これなら、実験レベルの太陽光発電パネルでも、バッテリーに蓄えておいて、夜間の室内照明用に使えるだろうと判断して製作することにしました。

4年ほど前に秋葉原の電子部品店で購入した10cmx15cmの電池(@¥580)が、出力電圧が5Vで容量が1Wでした。
 まず手始めにこれを6枚購入し、帰途、新宿ヨドバシカメラの写真用品売り場で写真パネル用木枠(四つ切りサイズ)を求め、早速工作開始です。電池1枚の値段はラーメン1杯くらいですが、6枚揃えるだけで結構な金額になります。
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電池を3枚直列につなぎ、これを2組み並列の構成にしました。
さて、バッテリーですが自動車用の鉛蓄電池です。定格は12Vなので、太陽電池の出力5x3=15(V)はちょっと高いかなと思いましたが、常に最大電圧が出るわけではないのと、回路上でのロス(電圧低下)もあるのでこれでよしとしました。バッテリーが載っている白い台車は何だと思いますか?鉛蓄電池について調べている時にある記事が目にとまりました。静止状態で長く保管するのは電極にとって良くないらしい。そういえば、自動車に積んでいるバッテリーはしょっちゅう揺られているから、問題無いらしい。そこで、バッテリーを載せたカゴをバネで吊り、移動するときにゆらゆら揺れるようにしたものです。
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左下に見えるのは電気テスターです。これまで長年使っていたテスターは、家電製品の故障なんかを調べる程度なら何不自由なかったのですが、直流電流が250mAまでしか測れないのです。太陽光発電では直流で数Aまで測れないと用を成さないので、仕方なく秋葉原の専門店で探して買い求めたものです。

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