今年は、日本列島の梅雨明け順序が例年と変わって九州地方が関東地方より後になりました。異常さを物語る一例ですね。それは兎も角、梅雨が明けた途端、猛暑日が続き、体がついていけません。エアコンを運転すれば簡単でしょうが、皆さんご存知のように、エアコンを運転すれば、室内の温度が下がる代わりに、室外機から放出される熱は、室内から奪った熱に加えて、室外機のコンプレッサを代表とするエアコン自体を運転することにより発生する熱も周囲に撒き散らします。郊外ならさほど大きな問題には感じませんが、住宅が立て込む地域では周囲の環境温度の上昇を伴うため、ますます暑さが増してきます。こうしたことを理解すれば安易にエアコンを運転するのは控えなければならないと思うようになります。私は、自宅では室温が30度を超えないときにはエアコンは使わずに、扇風機や団扇を使って凌ぐようにしています。
住宅の構造や、周囲の状況によって許されない場合があるので、一概におすすめすることができませんが、我が家で取り組んだ納涼法の一つをご紹介します。昔から、「打ち水」としてよく知られた、水の気化熱を利用した納涼法の発展型です。
ホームセンターで手軽に手に入る「散水チューブ」を利用して、手軽に水撒きをします。
P1020082
10mの散水チューブが1300円程度と手軽な価格のため、チューブの材質が軟質塩ビであるため、紫外線を長く浴びると劣化してボロボロになるので、面倒でもシーズンオフには取り外して綺麗にして、物置などに収納しておくと、出しっ放しよりは長持ちします。
具体的に、これで何℃下がるのかを測ることは難しいのですが、大雑把に言えば2℃位は下がったような気がします。それよりも、気分的に感じる涼しさというのは格別です。
去年、散水チューブを地面に這わせて満足感を味わったのですが、今年は、これを軒下に取り付け、人工的な雨を降らせたらもっと効果が上がるだろうと考え、早速実行してみました。というのも、真夏日などに外出して帰宅すると、1階はまだ良いのですが、2階に上ると35℃以上の熱気が溜まっています。窓を開け放ち、扇風機を「強」で廻して熱気を追い出そうとするのですが、なかなか思うようにはなりません。屋根の上から、バケツで水を掛けたい衝動にかられても、現実には危険が伴い歯がゆいばかりです。そこで、せめてベランダの軒下から散水するくらいならできるだろうと考え、品物を買い揃えました。
散水チューブ10m 1本
継手付きホース10m 1本
二股ソケット  1個     合わせて3900円。
ホースと継手を別々に買うと高いので、店内を物色したところ水撒き用のホースリールに巻かれたホースの両端にワンタッチ継手を介してシャワーノズルと、水道栓に取り付ける継手が付いたものが1300円。安い!部品を取り揃えて組み立てる商品よりも、買ってすぐ使える商品の方が大衆受けするので大量に仕入れるため安く販売できるのでしょうね。
P1020083

P1020084

P1020081
庭に設置してある散水栓の数が限られているので、二股ソケットを取り付けて2箇所の散水チューブに分岐しました。

使用水量を測ってはいませんが、水道栓の捻り具合から想像する限りチューブの長さの割には思ったほど大量の水を消費してはいなさそうです。勿論、長時間流しっぱなしでは水が側溝に流れ込むだけで無駄になりますので、適宜時間を見計らって散水するようにしています。
水を撒いたあとの気分は爽快です。

Follow me!