先日、東京調布市の飛行場から飛び立った小型飛行機の墜落事故の記憶がまだ生々しく残っています。航空機の事故については、発生確率を取り上げて、自動車などの交通事故に比べれば全然低いよ、という人もいますが、航空機事故は墜落すれば一度にたくさんの尊い命が奪われてしまうことにつながり、確率を論じるのであれば、それこそゼロを保証するくらいの強い気持ちで関係者には日頃の訓練と、機材の点検等安全な運用体制の確率を徹底してもらいたいと思います。

航空機の事故で忘れられないのが、先日テレビでも特別番組で流された30年前起きた日航機の御巣鷹尾根での墜落事故です。今回の特別番組を見るまであまり意識していなかったのですが、墜落発生から、現地での救出活動が開始されるまで16時間の空白があったということに改めて震撼を覚えました。今や誰でも使い慣れているGPS技術等がなかった時代とは言え、墜落現場を確認するまでに誤った情報が関係者の間に流れたこと、それを正す人間社会システムが機能しなかったこと、など現在の感覚では信じられないようなことが起きていたのですね。犠牲者の家族の声が紹介されていましたが、「もっと早く、救出していれば助かったかも知れない」という無念の気持ちに全く同感です。
4人の生存者がいたことは不幸中の幸いですが、520人もの命が失われた事故のことを国民一人ひとりが強く心に留めて、技術を過信することなく安全第一という使い古された言葉ですが、これを再認識することが必要と思います。

日航機の事故では、国民的人気者だった坂本九さんが犠牲者の一人に数えられています。「上を向いて歩こう」や「見上げてごらん夜の星を」「明日があるさ」など、作詞、作曲者の力量も見事なものがありますが、坂本九さんの持ち前の明るいキャラクターで全国のお茶の間に振りまいてくれた笑顔と歌声は、私も大好きです。

坂本九さんと並んで、航空機事故(別の事故ですが)の犠牲となった、作家向田邦子さんも私の好きな著名人です。この続きは、また次の投稿で書きます。

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