人間学を学ぶ雑誌「致知」については先月あたりに紹介しました。月刊誌の購読と並行して、致知出版社が発行している「人間力メルマガ」に登録して、毎日のように送られてくるメルマガを読んでおり、ときどき強い共感を覚える記事に出くわすことがあります。
その一つが、今日送られてきた「≪一流と二流をわける分岐点≫一流になるための野村流思考法」です。
現在、野球評論家として多くの人々に影響を与えてくれている野村克也さん。現役選手時代の活躍は言うに及ばず、監督として、数多くの名選手を育ててきた野村さんの人間を見る目には感心させられています。

勿論、私は一流だと言われたいなどという、はっきりした意思を抱えているわけではありませんが、何事においても自分が納得できるレベルを目指して取り組むということを信条としているので、今日のメルマガを読んで、「なるほど」という思いを強く持ちました。

その野村さんの言葉から、いくつか引用させてもらいます。

「現状への妥協、満足、限定、 これは二流のラインにとどまらせる根源です」

「何も考えない。鈍感は二流の思想とイコールです。 二流の思想では決して一流にはなれません。」

中でも、目からウロコだったのは次の言葉です。

「三割打者が一流の目安とはいっても、 残りの七割はどうしたか。 失敗しているわけです。

 パーフェクトの十割に理想を求めたら、失敗だらけです。恥ずかしくて顔を上げられない。

 その羞恥心の感覚は人間を謙虚にせずにはおかない。

 謙虚であれば、人間、いろいろなものに気づくものです。鈍感ではいられません。

 謙虚さこそが人間を一流に導く根源だと思います。」

三割打者が、一流選手のバロメーターであって、三割という数字が目標値として高いレベルだという
感覚を持っていましたが、びっくりしたのは残りの七割は失敗だと見る野村さんの感覚です。
こうした、謙虚に物事を見抜く力というのが人間として生きていく上で大切なことだとあらためて
気付かされました。

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