昨年10月1日から稼働を始めた我が家の太陽光発電設備がほぼ1年経過しました。久しぶりに会う知人へ報告する意味で、1年にはちょっと早いけれど11か月間の運用実績をまとめました。
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設備の概要はというと、メーカーはパナソニック。屋根に載せたパネルは、最新型で、1枚244Wの発電容量があり、寄棟造りの屋根東西面に、各6枚、南面に15枚合計27枚です。容量の合計は6.588kW。一般的な家庭での消費電力はおよそ3kWといわれていますが、エネルギー問題について考えたときに、許される状況であれば個人としても出来るだけの発電をしたほうが良いだろうと思い、予算的にも手が届く範囲で検討した結果がこの数字です。コンディショナは、屋外設置型で容量5.9kWとなりました。

ご存知のように現行の「余剰電力買い取り制度」では、容量10kW未満の設備の場合には、発電した電力をまず家庭で消費し、余った分だけ電力会社で買い取る方式です。自然エネルギーの利用を促進する意味合いで、買い取り価格は、電力会社から買う価格より高く設定されています。この制度が始まったころは、1kWhあたり48円でしたが、普及が進むにつれて下がっていき、私が契約した平成26年度では37円でした。10年間は一応固定価格という約束です。
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このグラフは、運用開始の昨年10月から、今年8月までの運用実績を表したものです。
エクセルで作ったグラフを載せる方法がわからなかったので、ちょっと汚いけれどカメラで撮った画像を載せました。
各月の左側青い棒がその月の我が家での消費電力。その隣赤い棒が、太陽光で発電した電力。その次の緑の棒が消費電力のうちの太陽光で発電した電力。一番右側の紫の棒が電力会社に買い取ってもらった電力です。
5月の発電が飛びぬけて多いですね。太陽が出ている時間が一番長いのが夏至の6月20日頃ですね。しかし、高温になると光から電力への変換効率が低下する発電パネルの特性があり、総合した結果5月が一番発電量が多いことになります。ジリジリと照り付ける真夏の太陽が恨めしくなる8月頃が一番多いのではないかという感覚と違いますね。
月末にならないとわかりませんが、今年の9月は異常な天候が続き、この1年では最低の発電量となりそうです。

太陽光発電設備を入れて元が取れるのかという疑問はだれでも持ちますよね。
我が家の設備は、工事費用が210万円。これまで11か月間に電力会社に買い取ってもらった電力がおよそ22.5万円。その他に、これまで電力会社に払っていた電気料金の一部が自家発電になったために減った分がおよそ3万円。単純に計算すると、8年足らずで工事費用が回収されることになります。設備の老朽化に伴う発電能力の低下や、故障の発生などに対して一応15年、20年の保証がついてはいるものの、予想できない事態も起こりうるので予断は許せませんが、ほぼ1年経過した現在の使い勝手はまあまあです。金額計算はさておいても、太陽の恵みを積極的に利用しているという自己満足感は他に代えられません。市内を歩いていて思うのは、「まだまだ、普及が進んでいないなぁ。もっとPRが必要なのでは」「あっ、この家太陽光発電にもってこいの条件だ。設備を付ければいいのに。」

乱暴な計算かもしれませんが、一般家庭で消費する電力を、もっと太陽エネルギー利用を促進することによって、海外からの原油輸入量を減らすことや、ひいては発電所を減らすことにもつながるかもしれません。安定的に発電出来ないというデメリットがあることも知っていますが、その気になれば克服できないことはないと思いますが、これを読んでくださっているあなたはどう考えますか?

(追記)ベランダに取り付けてある1枚のパネルは、手作りの太陽光発電設備の一部です。これで発電した電力は、ベランダストッカーを改造したケースに収納した自動車用バッテリーに蓄電して、LEDによる夜間の室内照明に活用しています。

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