スウェーデンのカロリンスカ研究所が5日発表した2015年ノーベル医学・生理学賞の受賞者が、山梨県出身者だというニュースを聞き、身近なところにも世界的に名高い賞をもらう人がとうとう現れたかと、若干うれしい気持ちがしました。大村さんは1935年山梨県韮崎市生まれで、卒業した韮崎高校では校長先生が防災無線放送で受賞の報告をしていたとのラジオのニュースを移動中の車の中で聴きました。韮崎市は全体が喜びに沸き返っていることでしょう。
私がより身近に感じさせられたのは、氏が山梨大学学芸学部(現在の教育学部)自然科学科を卒業しておられ、東京理科大の修士課程を終了後、再び山梨大学工学部発酵生産学科でワイン醸造の研究に携わっておられたという経歴です。同じ母校のよしみから身近に感じるというだけで、私など足元にも及ばない苦労と、立派な業績を重ねておられます。学芸学部卒業後、東京都内の夜間高校の教諭を勤めながら、大学院修士課程を修め、山梨大学での醸造の研究に飽き足らず、多くの研究分野を持つ北里研究所に入所しています。専門分野の研究一筋というわけではなく、美術にも造詣が深く、女子美大の理事長を務めるほか、故郷の韮崎市に私財を投じて「韮崎大村美術館」を建設、同市に寄贈し、これまで2000点を超える所蔵品を寄贈しているとのこと。中々まねのできることではありません。
足元にも及ばないことは重々知りながらも、このニュースを励みに、私も切磋勉励努力することにしましょう。

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