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在日米軍相模原補給厰の広大な敷地の一部返還地を会場にして入場無料で毎年開かれているお祭りに足を運んでみました。惑星探査衛星「はやぶさ」の故郷をこのフェスタの謳い文句にしていますが、相模原市民のほこりの一つであったかもしれないJAXAの拠点が、残念ながら先日、移転することが決定したと報道されました。最後の見納めになるかもしれない「はやぶさ」の原寸大模型のほか、数々の展示を観察しました。
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開式に付き物の来賓の挨拶に先立って、私が楽しみの一つとしていた在日米軍厚木基地に所属する軍楽隊から編成された金管五重奏が演奏されました。演奏開始に遅れてしまい、初めの演奏を聴き逃してしまいました。トランペット2、スーザフォン1、トロンボーン1、ホルン1(女性)の構成です。基地内の特設ステージのためでしょう、残響効果はまったく感じられませんが、屋外でも遠方まで届く金管楽器独特の響きのおかげで、まあまあのサウンドを楽しむことが出来ました。ホルンのまろやかな響きがもう一寸聞えて欲しいなと思いましたが、スマートな女性の奏者には難しい要求かもしれません。

映画「20XX年宇宙の旅」や「スターウォーズ」からの音楽が、フェスタのテーマに合せて演奏されていましたが、最後にビートルズの名曲「Iwanna hold your hand(和名 抱きしめたい)」を、手を大きく広げ、「さあ、みんなで手をつないでいこう!」と呼びかけるようなジェスチャーたっぷりに「I wanna hold your hand」を連呼しながら演奏してくれました。曲本来の曲想であるIwanna hold your handとは相手が違いますが、昨今の国際問題で叫ばれている集団的自衛権そして日米協力関係について、枝葉末節をとらえて反対している政党、団体の声に惑わされず、グローバルな環境の変化に目を向けて判断を誤らないでいこうと、強い示唆を与えてくれているように感じられました。
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もう一つ、相模原市が力を入れているのが水素エネルギーの普及です。トヨタが開発した「MIRAI」を、市の予算で1台購入しPRに努めていくようで、会場に実物を展示していました。結構、関心を呼んでいるようで大勢の人だかりができていました。市が購入した車と併せて横浜トヨペットの協賛で、2台合わせて3台の「MIRAI」そして、水素供給用の設備が、移動用と固定用の両方が展示されていました。
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水素供給設備の普及が進んでいないことが云われていますが、こうした自治体や団体の動きが重ねられていくことが、社会の流れを少しずつでも変えていく力の一つになるのではないかと期待しています。

このようなフェスタに足を運ぶのは私のような物好きを含めても多くはないのかなと思っていましたが、予想外に大勢の行列が続くのを見て一寸うれしく感じました。帰り道で、これから会場に向かうおばさんに「何を買いました?」と声をかけられ、私は、「三陸地方から出店しているブースで、復興支援のための募金を集めていて、そのお礼にくれる地元産品が募金以上の価値ありますよ」と、宣伝してしまいました。実際、お店で買ったら募金以上の値があるものでした。

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