二十四節気のひとつである立春を迎えました。地球温暖化とかいろいろ言われますが、季節の変化というものは人智の及ばない尊いものというか、犯すことのできない(してはならない)神秘なものだと思います。この時期になると多くの日本人が口にしたくなる歌がありますね。img2012_08_13_003

作詞:吉丸一昌 作曲:中田 章 「早春賦」
一、春は名のみの 風の寒さや
  谷のうぐいす 歌は思えど
  時にあらずと 声も立てず
  時にあらずと 声も立てず

二、氷融け去り 葦は角ぐむ
  さては時ぞと 思うあやにく
  今日も昨日も 雪の空
  今日も昨日も 雪の空

三、春と聞かねば 知らでありしを
  聞けばせかるる 胸の思いを
  いかにせよとの この頃か
  いかにせよとの この頃か

若い人たちにはなじみのない言葉が沢山出て来て理解しにくいかもしれませんが、味わいのある言葉ですね。
春の温かい陽気の到来を待ち望むこころと、力ずくでは動かすことのできない自然の摂理に対する怖れ、感動、それを受け入れようという謙虚なこころとが微妙に錯綜する日本人のつつましさが見事にあらわされた美しい詩だと思います。大切にしていきたい名曲ではないでしょうか。
youtubeで「早春賦」を検索すると沢山の投稿がヒットします。「早春賦 日本合唱協会 増田順平」で検索すると、若かりし頃の増田順平先生が颯爽とした身振り手振りで指揮する姿が見られます。haiji chさんの「早春賦 ~安曇野にて~」は、きれいな映像で取材した安曇野の風景をバックに、ストリングスなどで早春賦のメロディーが流れてきます。
youtubeの動画を、そのままここに引用・添付できればいいのですが、やり方がわからず失礼します。是非、検索してみてください。

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