2月7日の「題名のない音楽会」は、ギタリスト村治佳織さんと、同じくギタリストである実弟の奏一さん二人をゲストに迎えて、素晴らしい技巧が光るギターの名演奏を聞かせてくれました。Cakmu9cUMAASRXk村治佳織さんの名前は知っていたのですが、その演奏をテレビで見ることは久しくなかったのです。
演奏中の表情や、弟奏一さんと、司会の五嶋龍さんのヴァイオリンとのデュエットを脇で見守っているときの眼差しの優しさ、ご自身が演奏を終えた後の微笑みなど、美しいものがあるなと感動しました。
番組を観た後に、ネットで調べて知ったのですが、村治佳織さんは2年前から”舌腫瘍”という病気を患われて、演奏活動を暫く休まれていたんだそうですね。活動を再開されてどのくらい経ったのかよくわかりませんが、彼女の公式HPに載せられている何年前かの若い美貌と比べてみて感じられたのですが、辛い闘病生活を経て、その間に蓄えられた様々な試練や、多くのファンから寄せられた温かい支援の心への感謝の気持ちが、今日の演奏その他で見られた神々しさと言ってもおかしくはない表情に現れていたのではないでしょうか。Cak2sBFUYAAbfMvCakkLDFVAAAjJxj
ギターの演奏については良く知らないのですが、番組の中で、奏一さんがギター独特の奏法について興味深い解説をしてくれました。
それと、ギタリストの両手の指の長さの違い、これはフレットを押さえる左手の指が長くなるのですね。人間の体は、脚の長さもそうですが圧力を加えられると成長が進むのだそうですね。俄かギタリストには見られない特徴ですね。佳織さんはギタリストの父親の指導を受けて3歳からギターに親しんできたそうです。それと爪先の手入れにも神経を払われており、その形によって音色にもはっきりと違いが出るんですね。
ヴァイオリンとギターのデュエットが始まって、ハッと驚いたのですが、低音部を奏でるギターの響きがピアノ伴奏の響きと聴き間違えそうになりました。でも、テレビの画面に映し出されたピアノの鍵盤には誰も触れていない。ヴァイオリンとギターの響きがとても心地よく溶け合っていました。

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