2016年5月22日の放送は、「平成vs昭和 いま歌いたい合唱曲の音楽会」と、ひさびさに合唱曲がとりあげられるのでどんな合唱が聴けるの楽しみにテレビの前に座りました。番組公式ツイッターとげんえきアンケートによって平成および昭和それぞれの世代の人々が歌いたい合唱曲の人気投票の結果を眺めるというような形式です。

演奏は、山田和樹さんの指揮で、彼が音楽監督をつとめる日本を代表するプロ合唱団の東京混声合唱団。

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番組の進行は、タイトルからも想像できるように、平成と昭和それぞれの世代で人気の高い三位までの曲が紹介されていきました。初めに「昭和」の第三位として「アヴェ・ヴェルム・コルプス」が選ばれていましたが、それに続く曲ははじめて耳にする曲で時代の変化や、合唱というものに対するとらえ方の違いの大きさをあらためて実感した次第です。20160522C

東京芸術大学声楽科卒業生により60年前に創設された東京混声合唱団は、その後いろいろな変遷を経験してきたのだと思いますが、プロ合唱団というだけあって選り好みしないで、そつのない演奏をこなしていますね。一曲を除いて暗譜で歌っていましたが、「初音ミク」の曲だけは楽譜を手にしていました。20160522A

「昭和」の第一位が、大木敦夫作詞、佐藤真作曲の「大地讃頌」です。昭和といっても、この楽譜の初版が出たのが1983年ですから、私の世代ではまだ音楽の教科書に出ておらず、私たちの子供の世代になって教科書に載り、人気を博した名曲となったもののようです。佐藤真の作品では合唱組曲「蔵王」(作曲1961年)「旅」(同1962年)を私は山梨大学合唱団で歌いました。佐藤真の独特の音楽づくりは共通するものがあり、「大地讃頌」のピアノ前奏が始まるとたちまち、「あっ、佐藤真だ!」とわかるようになりました。

合唱曲も、時代の変遷とともに様変わりが大きいものだと思いますが、合唱は「聴いて楽しむ」のもあるのでしょうが、なんといっても自らハーモニーに溶け込んで歌う醍醐味が一番ですね。

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