最近、家の外に出て気が重くなることがあります。歩きスマホと傘差し自転車が一向に減らず、当然の如き顔をして街中を闊歩していることです。どちらも「危険だから止めよう」と呼びかける文字をたまには見かけますが、おそらく本人たちは「自分は大丈夫」と思っているのだと思います。現実に、これらが原因になって事故になり報道されることも滅多にないので、ますます増長するのでしょう。しかし、本人たちは気が付いていないのでしょうが、事故が目立たないのは、周りの人たちが黙って善意で対応しているという実態が有るからなのだと思います。言わずもがなの事ですが、道ですれ違う時はお互いに譲り合ってぶつからないようにするのが良識ある大人のマナーだと思いますが、スマホの画面に気を取られ、わがもの顔に道を真っ直ぐ歩いて、すれ違う人の方が迷惑だなと思いつつも避けて歩いているのが大方の実態ではないでしょうか。

傘差し自転車は、もっと周りに迷惑をかけていることを知らしむべきだと思います。歩行者のすぐ横を、歩行者より当然速いスピードで追い抜いていく。歩行者は傘を倒すなり、すぼめてこれをやり過ごす。車は本来自転車より速いスピードですが、広い道ならともかく、安全に追い越せない場合が多く、傘差し自転車の後ろをノロノロ行くしかない。大きな社会的ロスつながっているのです。

傘差し自転車や歩きスマホの行為そのものも忌むべきことには違いないのですが、こうしたことが、当たり前に行われるような社会になってしまうことが、末恐ろしいことでないかと思うのは私ばかりではないと思います。下手に注意をすると、時と場合によっては逆に被害者になってしまうことも報道され、注意もできなくなってしまう。周りがやっているのだから、自分だけ我慢するのはアホラシイというような風潮がはびこって、周りの迷惑なんて気にしないという人が増えていくような社会にはならないように、個人個人の意識も勿論重要には違いありませんが、行政、各種メディア、教育機関など社会全体で取り組むべき問題ではないかと思うのです。

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