今年4月6日に生まれた長女の2番目の娘、100日は過ぎてしまいましたが、諸般の都合を調整した結果、お盆休みになりました。長女の連れ合いの実家が佐久市にあり、実家から車で15分ほどにある、新海三社神社にお参りに行きました。2歳になる上の娘も、同じ神社でお参りしたのですが、その時は私にとっては初めての神社だったため様子が分からず???と!!!の連続だったのですが、今回は慣れたものです。無事にお宮参りを済ませられました。

8月11日、連休の初日、北陸新幹線は大変な混雑でした。北陸新幹線が長野まで開通したときの呼び名として長野新幹線という名称が使われていましたが、今回利用する列車も長野止まりです。連休に合わせた増便らしいのですが指定席は当然売り切れ、車両の通路にも人が溢れています。お盆に集中するのは仕方がないことなのですが、発車時刻にならないうちに早々と通路にシートを敷いて座り込む人が目立ち、通行の妨げになっているのには呆れました。乗降客の移動が落ち着いた頃を見計らって、座りこむくらいの気配りが欲しいものです。指定席が取れなかった人の身になってみると、早くしなければ場所がなくなるからという思いでしょうが、早く駅に着いて自由席の行列の前の方に並べば座れるだろうし、早く駅に来ることができない事情があるのなら、早めに指定席を予約すれば座れます。混雑時に楽をしようとするのなら、それなりの対価を払うなり、努力をすべきだと私は思います。自由席は、満席になったら立ち席を了解するということが前提なのだと思います。安上がりに済ませて、他の利用者の迷惑を考えない身勝手さは慎むべきだと思います。日本人は、そういう気配りが自然にできていたと思うのですが、最近は変わってきたのかも知れませんし、確かめてはいませんが、公共の場所でのマナーの悪さが良く話題に上ることが多い、どこかの国から来た観光客かも知れません。外国人観光客が沢山日本を訪れてくれるのは喜ばしいことではありますが、こうしたマナーの悪さを、日本の若い人が、当たり前のことのように取り入れて行ってしまいはしないかと危惧するのは年寄りの戯言でしょうか。

軽井沢駅が近づくと、車両の端から端まで降りる準備をする人がズラッと立ち並んだ光景は圧巻です。何気なく軽井沢駅で降りていく人の列を見て数えたら片側のドアだけで29人。おそらくもう一方のドアからも同じくらいの人が降りたとすると、一車両の定員100名の内、6割近い人が軽井沢で降りたということになります。軽井沢の魅力って凄いんだなあと感心するばかりです。気のせいでしょうけれど、軽井沢を出発した列車は身軽になったせいか、一段と軽快になって次の停車駅、佐久平に向かって疾走しました。

東京駅を出発して、わずか2時間27分で佐久平駅に到着です。地理的な感覚で佐久といえば、長野県の一角にあり、東京から佐久に向かうのであれば、嘗ては中央本線を使うコースの方が当たり前のような気がしていました。北陸新幹線が開通した結果、高崎廻りで、このような短時間で来ることができるようになったのは驚きです。それと同時に、役目の終わった信越線が廃止となってしまったのは、時代の流れとはいえ淋しいものを感じます。嘗てあったような、高崎を過ぎ、横川で峠の釜めしを買い入れて、車窓から眺める風景を楽しみながら箸を動かすといった旅の情緒は、もう遠い昔ばなしになってしまったのかと感慨深いものを感じます。

佐久平駅には、親戚の人が迎えに来てくれていました。軽井沢で多数の乗客が降りたので佐久平で降りる客はまばらになるのだろうと思われたのですが、この近くに住む親戚の人の話では、「こんなに沢山の人が降りてきたのを初めて見ました。」とのことであらためてびっくり。テレビのニュースでは、祝日法により「山の日」が、お盆休みにつながり、今年のお盆連休の人出はかなり増加したそうな。景気の回復効果も少しは期待できるかもしれませんが、お盆時期の民族大移動は、恒例の社会現象で、静かに休暇を楽しみたいという人にとっては大変な重荷になりますね。

翌日のスケジュールでは親戚の車だけでは足りないので、手配しておいたレンタカーを借りて、ひとまずホテルに移動しチェックイン。ここでも、ぞろぞろと人の群れ。高校生らしい団体客が大きな荷物を伴って移動中です。どうやら何かの大会があるらしい。高校生だったら長い夏休みがあるのだから、混雑するお盆休みから日をずらしたらよかろうと思うのですが、それぞれに事情があるのでしょうね。ホテルを手配してくれた親戚の話では、どこも満員でここしか取れなかったそうです。体育系の高校生団体が泊まるホテルですから、当然洒落たホテルではありません。前回のお宮参りのときに手配してくれた旅館は、島崎藤村が定宿としていたという由緒ある老舗旅館で、奥深い緑に囲まれたとても落ち着いた場所にあり、おもてなしも行き届いていて気持ちの良い宿泊でした。

初日の夕食は、孫の「お食い初め」を、このホテルの小宴会場でとり行いました。「お食い初め」の詳しい由来は知りませんが。生後100日か120日の子に初めて飯を食べさせる祝い事らしいのですが、まだ離乳食も摂れない時期に設定したのは解せない気がします。実際に食べるわけでは無い、まね事だとしても、一日も早く一緒に食事が出来るようにと子供の成長を願う親心の表れなんでしょうね。

余談ですが、ホテルが配膳してくれた料理に不手際があり、配膳してくれた人に注意したところ、支配人がお詫びに来ました。「厨房への連絡が行き届かなった」らしく「おわびにお勘定を一割引かせてもらいます」とのこと。一割引きは確かにお詫びとしての意味もあると思いますが、私事ながら長年会社で仕事の品質向上について再三トレーニングを積んで、実践に努めてきたという、少なからず自負のある身としては、「なぜ連絡が行き届かなかったのか。どこに問題があって、再発させないためにどういう手をとるのか」ということを聞きたかった。けれども、お祝いの席なので堅苦しい話は控えて、2歳になった上の孫の一挙手一投足に目を細めながら、楽しい会話を交えつつ箸を進めました。

翌日は、いよいよお宮参りです。dsc05302-400x300%e7%9f%b3%e6%ae%b5佐久市の郊外、いわゆる里山の緑に囲まれた佐久新海三社神社。参道の石段の脇や境内にそびえる巨大な杉の幹の太さに、由緒深さを感じます。dsc05277-400x300%e6%8b%9d%e6%ae%bf社務所にて受け付けを済ませて、本殿に通されました。2年前に行なったお宮参りのときは、まだ口もきけない赤子と、大人だけだったので静々と進行したのですが、今回の主役はまだ口もきけないのは同じですが、2歳に成長した孫がいます。今まで自分が持て囃されていたのに、そうではないらしいことに淋しさを感じたのでしょうね、仕方の無いことですが、いやはや世話をする親は大変です。神主さんも、理解のある方で上手にとりなしてくれたので無事にお宮参りを済ませることができました。

 

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