2016年9月11日、猛烈な暑さは幾分和らいだとはいえ、まだまだ残暑が体表面から汗を引き出すパワーを残している中、そんな不快感を忘れさせてくれるハーモニーを楽しむ集まりの日がやってきました。前回と比べ女声の参加者がいつも通りの人数に戻り、バランスの取りやすい構成になりました。岡山からはるばる参加してくれたMRさんご夫妻、そして名前を失念してしまいましたが聖歌隊で歌っているという千葉県松戸市から参加してくれた男性が加わり、新しいメンバーも増えてまた新鮮なハーモニーを味わいました。

分離唱が初めてという方もいられるので、MWさんのわかりやすい説明を皮切りに、まず分離唱で耳を慣らすところから。そして、讃美歌を唄います。新しいメンバーが増えたからなのか、MWさんの声もこれまで以上に力が入っているように感じられました。

「聴き合うこと」「流れを大切に」「語るように」これまで何度も耳にしていることですが、あらためて自分の歌い方がまだまだ未熟で、直していかなければならないところが沢山あるのだということを実感します。

讃美歌は、いつもより少なめに切り上げ、佐々木先生編曲の「音感合唱曲集」の1,2巻からと、MR夫人から梨大時代に歌ったことのある増田順平先生の編曲による山田耕筰作品を歌いました。山田耕筰作品は、佐々木先生の編曲されたものもあって、美しいハーモニーがすぐに歌い出せるそうです。

聖歌隊で歌っていられる男声は、いつも聖歌隊で唄う讃美歌は大体決まっていて、混声四部で歌うこともなく、今日の経験はとても良かったという印象を話していました。

山梨からいつも遠路はるばる御夫妻で参加されているOZさんから、「クロイツァー」のピアノ演奏録音のCDをいただきました。

昔懐かしい毎分78回転のSPレコードが音源なのですが、クロイツァーの弾くピアノの強烈な、迫真に迫る音楽が迫ってきます。リストの「ラ・カンパネラ」。かつてこの曲を聴いた印象は、技巧に感心したものですが、技巧は勿論のこと、訴えかけてくるものを感じます。

山田耕筰の「からたちの花」は、どんな演奏を聴かせてくれるのかとても楽しみにして聴きました。山田耕筰が残した言葉の「ノスタルジア」に通ずるようなイメージとはまた違った意味でのクロイツァー独自の世界が開かれているように感じました。

どの曲も、繰り返し何度も聴きたくなるような演奏ばかりです。素晴らしい音楽をありがとうございました。

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