裏高尾の中継所の方向に向けてアンテナを取り付けたのですが、使えるような電波を捉えることが出来ませんでした。

p1020948ライトブルーエリアの中央あたりに見えるバルーンマークが受信地点です。オレンジ色のエリアが東京スカイツリー(送信出力10kW)、ライトブルーが同じく裏高尾にある相模原中継局(3W)、ピンクが横浜放送局(1kW)です。受信エリアを示すマップには一応入っているのですが、地形やら、様々な建物などの他に、素人の私のわからない要因があって単純に受信できるものではないということを知らされました。受信エリアを示すマップには、受信条件に「地上10m」と書いてありましたが、一般家庭の住宅では、屋根の上に建てたアンテナマストならともかく、住宅の壁や2階のベランダに取り付ける平面アンテナの場合、高さが地上10mというのは現実的ではないと思います。

この地域に該当する中継所を調べてみましたが、直線距離で見ると近いところはあったのですが、山の中の狭いエリアを対象とする中継所で、出力が至極小さな中継所なので、我が家からは小高い山の影になりとても期待はできません。それでも藁にでもすがる思いで、取り付け部品の許せる限り角度を振ってみたところなんと画像が映るところがあったのです。その方向には中継所らしきものは見当たりません。恐らく、何物かに反射した電波を捉えているのかもしれません。条件の良い時には一応まともな画像と音声が得られるのですが、天候の変化などにより不安定な受信状態なので、このままでは済まされません。

電波の伝わり方などについて専門的な勉強をしていない私にとって、まさに雲を掴むような思いでインターネットで調べてみましたが、調べ方が不十分なせいか見当もつきません。ふと思いついたのが、今までの八木アンテナがとらえていた東京スカイツリーから発射されている電波なら、20素子相当と謳っているからには、ベランダの高さとはいえども今回購入した平面アンテナでもある程度は拾えるかもしれないということです。

問題は、裏高尾の中継所の方向ならベランダの西側から見通せるのですが、その位置で東京スカイツリーの方向を向けるとなると、我が家そのものが障害物になってしまいます。アンテナを設置場所をベランダの東端にしなければなりません。アンテナの設置場所を変えて、スカイツリーからの電波を拾えるのかどうかある程度確証がないと無駄骨折りになりかねません。ベランダ西端の設置金具ではスカイツリー方向に向けることが出来ないので手で持って感触を掴んだところ、何とか電波を拾えそうな気配がつかめたので実行を決断しました。ケーブルも10m余り延長しなければならないため、ケーブルでの損失も確認しなければなりません。電気工事屋さんなら商売道具として必ず持っているアンテナレベルチェッカーなどという洒落たものを素人の私が持っているわけがありませんが、地上デジタル対応のテレビなら標準的に付いているアンテナ設定用のプログラムが役に立ちます。アンテナの位置と方向を固定しておいて、ケーブルだけを10m延長したときの受信レベルを比較したところ、殆ど損失は問題にならない程度だとわかりました。ちなみに同軸ケーブルは、太めの5Cタイプを使いました。

アンテナの位置を西端のままで東京スカイツリーからの電波が拾えそうな感触が得られた訳ですから、アンテナの位置を東端にすれば、条件は良くなるわけで、どれだけ改善されるのか楽しみです。p1020927-%e3%82%b3%e3%83%94%e3%83%bc

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隣家の間を縫ってかろうじてスカイツリーの方向に見通せる空間が残っていたのですが、この状態でテレビ内蔵のアンテナレベルチェックでは、何とか受信できる範囲に収まったのです。テレビ神奈川(TVK)の送信所は右方向に30度ほどのところにあるため、隣家の影に入ってしまい受信できませんでした。それと、NHKの放送大学は、東京タワーから送信されていて、しかも送信出力も小さいので地上デジタルでは受信できません。ただし、放送大学はBSでも放送しているらしいので、そちらを利用することにします。地元のテレビ神奈川はほとんど見ることがないので、当面あきらめましょう。とにかくこれで、「NHK総合」「NHKEテレ」「日本テレビ」「TBS」「フジテレビ」が、安定して観られるようになりました。何とかやってみれば、何とかなるものですね。

 

 

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