2016年10月9日の放送は、今、ヨーロッパで大変評価されているイタリアの29歳という若き指揮者、アンドレア・バッティストーニさんをゲストに迎えて、彼が得意とするイタリアを代表する名曲の数々が紹介されました。0_10

若さもあるのでしょうけれども、体全体をエネルギッシュに動かして指揮する様は、見ているだけで圧倒されました。私ならずとも持っていると思われる陽気で明るいイタリア人というイメージを更に強調したような印象でした。

♪1:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲(P.マスカーニ)

これまでこの歌劇については名前しか知らなかったのですが「アヴェ・マリア」のなんとも言えない甘美なメロディから勝手に想像していたものとは大違いの、二組の男女の愛憎劇だという解説のキャプションを見て驚きました。こうした知識が入ると、この歌劇をもっと深く知りたいという気持ちにさせられます。「題名のない音楽会」は、なかなか教育的な番組だなと思います。指揮者は、もとチェロ奏者だったそうです。子供の頃、母親から厳しくレッスンをさせられたことが幸いしたのか、指揮の魅力にはまって指揮の世界に転向したようです。0_12

♪2:組曲「シバの女王ベルキス」より第4曲 狂宴の踊り(O.レスピーギ)

結婚を祝う宴も、野獣のような騒ぎと思える音響が続き、預言者のトランペットが遠くから聞こえてきます。作曲者の指示でトランペット奏者は扉の外で吹くそうです。現代はテレビモニターなど便利なものがあるので心配はいらないのですが、当時は指揮者が見えずどうしたのでしょうね。バッティストーニは指揮をしながら歌っている様子が見られました。燃えていたのでしょうね。

♪3:歌劇「運命の力」より 序曲 (G.ヴェルディ)

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