2016年10月23日の放送は、「吹奏楽部を知る音楽会」と題して、第3弾。世の中の流れとして問題の一つとされている「少子化」に伴って、大編成が組めなくなっている吹奏楽について、新しいチャレンジに取り組んでいるサクソフォン奏者上野耕平さん、そして日本の吹奏楽界で人気・知名度ナンバーワンの丸谷明夫先生をゲストに迎えました。0_8吹奏楽といえば私が思い描くのは40人~80人といった大編成で演奏する迫力たっぷりの、腹にズシンと来る響きを持ったアンサンブルで、スーザの行進曲や、50年以上前の東京オリンピックで晴れ渡った青空の下、国立競技場に世界各国の選手団の入場の先頭を行進する「東京オリンピックマーチ」といった壮大なイベントがつきものだったのですが、時代は変わりました。

嘗ては中学校でも、吹奏楽部と言えば人気の部活の一つであったのですが、そういった大編成を組むクラブ活動は減ってきているのでしょうか。そういった流れの中でも、丸谷先生が指導する淀川工科高等学校では何百という大勢の部員を3つのグループに分けて独特の指導と運営により、楽しく活気に満ちた部活動を展開しているそうです。ただ、それは例外のケースであって、多くが少人数の編成を余儀なくされているそうです。そこで、少人数でも魅力的な演奏になる方法を、8歳から吹奏楽部でサックスを吹き始めた上野耕平さんが紹介してくれます。

嘗ては50人いたメンバーが今は17人と少なくなっているため、響きに厚みを出すことが難しくなってくるので、その作戦の一つとして、ピアノで和音を作り、エレキベースで重低音を重ねるのだそうです。ピアノでは野外で行進というわけにはいきませんから、屋内のステージのような固定した場所に限られてしまいますね。

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