2016年11月13日の放送は、「陰と陽のベートーヴェンの音楽会」と題して、ピアニスト小菅 優さんと、チェリスト ヘーデンボルク 直樹さんをゲストに迎えて、ベートーヴェンの音楽の魅力を伝えてくれました。

0_100_12ピアニスト小菅優さんが解説していましたけれど、ベートーヴェンの「テンペスト」第1楽章、父と娘が口論している様子がありありと浮かんでくるような音楽ですね。こういう解釈は私は初めて聞いたもので、なるほど、そういわれてみると確かにそのように聞こえます。目からウロコのような感じです。彼女は、1983年東京生まれで、10歳よりヨーロッパに住んで世界各地で活躍しているそうです。多くの演奏家が、国際コンクール入賞をきっかけに注目を浴び、キャリアを積んでいく道をたどるのですが、彼女は、演奏活動そのものだけで高い評価を得て、国際的な舞台まで登りつめたという珍しいタイプのピアニストだそうです。今はどうか知りませんが、技術偏重と言われるコンクールで評価されるのと比べ、多くのリスナーの心を掴むピアニストの方が真の音楽の心を持っているような気がしますが、皆さんはどう思いますか?

ヘーデンボルク・直樹さんは1979年、オーストリア・ザルツブルクでスウェーデン人の父と日本人の母のもとに生まれ、彫りが深く、甘いマスクのイケメンです。音楽一家に育ち、父と兄がヴァイオリンなので、3人とも同じ楽器ではかぶってしまうので、チェロを始めたのだそうです。お母さんがピアニストなので、一家で弦楽四重奏ができるという、まさに音楽一家そのもんですね。

♪1.ピアノソナタ 第17番「テンペスト」 第1楽章 (L.v.ベートーヴェン)

♪2.ピアノ三重奏曲 第15番「幽霊」 第1楽章 (L.v.ベートーヴェン)

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