2016年11月20日の放送は、「和楽器を知る音楽会」と題した番組ですが、和楽器を使ったオーケストラを編成して、ドボルザークの「新世界より」を演奏するという、実に変わった内容です。0_8

番組のタイトルからすれば、和楽器の何たるかを教えてくれるものと期待をするのですが、全く意外な展開で驚きです。

和楽器と日本の伝統的な音楽の組み合わせが私を含めて一般の方々の常識ではないかと思うのですが、これはまさに常識破りの発想です。なんでこんなことをやるのか想像もつきません。実に変わりものとしか言いようがありません。

もともと和楽器には合奏をするということは無かったので、それらを組み合わせて演奏するために、音量のバランスを取るために、口もとにマイクをセットしたり、様々な工夫が必要だったと言います。音律も西洋音楽とは異なってくるので、単に物好きというだけでは実行するには壁があると思うので、音楽の専門知識と、旺盛な研究心があってこそ実現できたものと思いました。0_10

上の画面では、和楽器にふさわしい和装で演奏しており、なるほどそうだよなと、違和感なく見られたのですが、オリジナル曲の演奏をする場面では、次の画面のような洋装に変わりました。0_12いずれにしても、意表を突く演奏ではありましたが、「新世界より」は、かなり無理をしているなという感じでした。

タイトルの「和楽器を知る」という意味が、「和楽器」な何たるかを知るという意味ではなく、西洋化が進む現代社会において、「和楽器」そのものの存在を「知る」、もっと「知ってほしい」という気持ちが彼らを動かしている動機のひとつなのだろうなと思いました。

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