夜中に尿管結石による猛烈な痛みを発し、救急車で緊急入院し、幸い石が排出されたものの、治療中の血液検査で、ウィルス性肝炎の疑いがあるとの判定で、通院検査を繰り返した記憶が薄れる間もなく、腰部脊柱管狭窄症に伴う坐骨神経痛により歩くのが困難になり、このまま行動可能範囲が急激に狭まってしまうのかという恐れを抱いたこともありました。幸い、脊柱管狭窄症の方は、整形外科での治療に加えて、インターネットで必死に検索し、回復に向けた体操に励んだ結果、日常の生活を何とか取り戻せたのですが、座骨神経痛の痛みとしびれにより、横になるときは3週間以上同じ姿勢を取らざるを得なかったことが最大の原因だったと考えられる右肩と頸周りの頸椎ヘルニアと呼ばれる痛みを治すのに、一年間整形外科へ通院治療を続けることになったのが昨年でした。それまでと比較して、この一年は、体力の低下はおいても、無事に過ごすことができたと感謝しています。

体のあちこちから、赤信号が出始め、色々やりたいことがあってもあきらめざるを得なく、結果的には体力の低下が進みましたが、フラストレーションが溜まる一方では精神的にも良くないと考え、高齢化に伴う体力の低下を素直に受け入れ、出来ることを前向きにとらえて、残された人生を悔いなく過ごすことが出来るよう考えることにしました。

自分のことはさておいて、世の中のこの一年の動きを振り返ると、きな臭いことやら、信じられないようなことなど、安心して暮らせる社会が少しずつ遠のいていくような感じがしてなりません。

5年前の東日本大震災および、福島原発事故の爪痕もまだ残っている中に、熊本地震、東北・北海道地方の大雨などの自然災害で困難な生活を強いられている人びとが大勢いらっしゃるなかで、暦の過ぎるのがあまりにも早すぎる気がします。糸魚川の大火災事故など、過密化への対策を強引に進めろという天の声がかかったと思えるようなできすぎた経緯に驚きます。軽い怪我で済んだ5人という人的被害。中国料理店主の空焚きのままその場を離れていたのが出火原因だったというのは、あきらかな人災に違いないけれども、折からの強風により延焼が免れなかったとして、国、自治体から補償金が出るという話もあらかじめ筋書きが出来ていたかと思わせるような出来事でした。

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの準備にむけて、開催費用の削減やら、施設の恒久利用に関する国、都、組織委、IOCの再検討が進みました。新しい都知事となった小池百合子さんの行動に絶大なエールを送りたいと思います。これまでなれ合いで温存されてきた既成概念に立ち向かい、世界第一の都市東京を再構築すべく真摯に諸処の問題解決に取り組もうとする姿に賛同される人々は都民に限らず日本全国、いや世界にも大勢いる事でしょう。豊洲市場への移転問題についても、移転ありきとしてきたこれまでの関係者のやり方には、ここで決別しなければならないでしょう。

北朝鮮による、数々のミサイル発射。ドイツでのIS関係者の絡む無差別テロ。いつ、テロの矛先が日本国内に向けられるか予想が尽きません。国際法に違反するとの指摘を受けても、我関せずと海洋進出を続ける中国。安保関連法案の改正を戦争法案だとして反対している野党は、現代の国際情勢における日本国民の安全と、戦後連合国主体に作られたままの憲法9条の固執とどちらが重要だと考えているのでしょうか。日本人の頭では到底考えられないようなことを仕出かす国、民族がいる以上、理想論を述べているだけでは立ち行かないことも考えなければならないのが現実の脅威ではないでしょうか。

古くからよく街中で目にしている言葉に「世界に平和と繁栄を」とありますが、平和なくして繁栄はあり得ません。平和を壊すものは、自己保身に取りつかれて、他民族をかえりみない原始的な欲望が、理性を失って発現される人間の破壊本能に他ならないと思います。理性の涵養こそが、世界平和・人類平和への鍵であり、そのために私たちはどうすればいいのかを国境を越えて話し合っていくべきだと思うのですが。

あらたな暦の節目を迎え、複雑な気持ちを書きとめてみました。

皆様どうか良いお年をお迎えください。

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