批判めいたことはあまり書きたくないのですが、これまで持ってきた良いイメージを信じて、予約して楽しみにしていたディナーの期待が裏切られ、とても残念な思いをしたので、これも時代の流れで仕方ないことなのかというちょっと淋しい想いと、改善されることを祈って文字を連ねてみました。

市内にある、一寸洒落たカフェレストランで夫婦で食事をしてきました。ここは私達のような庶民にとっては、敷居が高くて日常的には利用しにくいので、あらたまった席を設けたい時など、年に2,3度利用させてもらっていました。その店から結婚記念日の特別割引DMが届いたので、夫婦二人で予約し、楽しみにしていました。店内では、ピアノ生演奏も披露されるような洒落た雰囲気なのですが、当地へ居を構えた頃に訪れた時に味わった雰囲気がどこかへ行ってしまったような空虚感が何となく感じられました。

店内で、立ち働くスタッフを見ても、学生アルバイトのようにしか見えない、どことなく落ち着きのない若い店員の振る舞いに、楽しみにしてきた食事のひと時への期待感が、少なからず低下させられてしまいました。

私のみならず、外食に期待するものは何かといえば、家庭では難しいけれど、専門のシェフが調理した料理を味わうことは勿論のことですが、それと同等、若しくはそれ以上に求められるのは、スタッフのおもてなしの心と態度ではないかと思います。アルバイトだったにせよ、その時間はプロの意識をもって、精一杯、誠意をもって仕事をこなすことが大事なことだと思います。経験の少ない人にとってはむずかしい注文かも知れませんが、メニューに書かれている言葉くらいは学習し、客からの質問に答えられるようにするのも一つの方法です。覚えきれなくて、答えられないときもあるでしょう。その時は、分かる人に聞いてくるとか、代わりに答えてもらうようにするなど大切なことではないでしょうか。これは、その店員の評価だけでなく、その店の信用にかかわる大きな問題ですので、経営者の方は決して軽視しないで、取り組んでいただきたいと思います。

7種の料理がセットされたコースを注文したのですが、あまり慣れないものですから何と何が来て、あとこれから何が来るとスラっとは出てこない状態でしたが、「これが最後の○○です」と来られた時には、キツネにつままれた感じがしたので、セットメニューを見直してみると、確かにまだ届いていないものがありました。店員に話して持ってきてもらいましたが、その料理はコースの中間でいただくものだったので、何とも後味が悪いコースになってしまいました。

この店を過去に利用した時の記憶をたどってみると、経験を積んだらしいベテランに見える店員が揃っていて、お願いしたことに対しても、そうでないことにも細かな気遣いが感じられ、「また来たいな」という気持ちが募ったものです。景気が低迷する中で、利用者も恐らく減ってきて、厳しい状況にあることは察せられますが、料理の質を落とすことと同じかそれ以上に、お客に対する心遣いは、外食産業にとっては侮れない条件だと思います。人件費を圧縮せざるを得ない環境にあったとしても、従業員の教育については、ただお金をかけるだけではなく、経営者の考え方次第で大きく変わってくるのではないかと思います。

Follow me!