秋田空港17:00発の便に余裕を持って乗るために、今日は時間的に不確定要素を含む行動は避けなければなりません。そう考えると秋田市内の資料館や美術館めぐりやら、ショッピングを中心に、動いていこうということにしました。

先ずは、ホテルから近い距離にある「赤れんが郷土館」を訪れました。明治42(1909)年から、約3年をかけて造られた旧秋田銀行本店の建物が「赤れんが郷土館」として生まれ変わっていますので、なかなか味わいのある、歴史を感じさせる雰囲気のある建物です。道路に面する外壁の左右両端に設けられた円柱型の柱頂上の丸いドームの外観は緑青の色彩を放ち、先端の塔は、、恐らく避雷針の機能も備えているのだと思いますが、妙に存在感を誇っているように見えます。1階の外壁は白く塗られ、2階の外壁は赤れんがそのものの赤銅色で、ツートンカラーの外観はなかなかオシャレですね。

この建物は、国の重要文化財にも指定されています。外観はルネサンス様式を基調として、内装はバロック建築の手法を取り入れているそうです。赤煉瓦の建物の奥に併設された建物とつながっており、木版画家「勝平得之記念館」、人間国宝彫金家「関谷四郎記念室」、料理まんが家「倉田よしみの世界」が常設されていました。それぞれの作品をゆっくり味わっていたら一日かけても廻りきれないほどの展示の量でした。

 

 



この後、ホテルのチェックアウトを済ませ、車を秋田駅前で探した有料駐車場に停め、千秋美術館を訪れました。秋田市立千秋美術館は、秋田市中心部に位置する都市型美術館として、国内外のすぐれた作品を集めた企画展と、秋田ゆかりの佐竹曙山、小田野直武らの秋田蘭画作家、平福穂庵・百穂父子、寺崎廣業などの作家の収蔵品を中心とした常設展を開催しています。また、画家としてパリの中心人物となっていた、藤田嗣二との生涯の親交があった関係で、秋田市とのつながりのある、海外で高い評価を受けた岡田謙三記念館が、千秋美術館内に開館しています。

千秋美術館を出て、秋田駅前に出てみると、実物がみられるとは思っていなかった秋田名物「竿燈」の実演が繰り広げられているではありませんか。

本番の時期ではないので、規模こそ小さいものの、JR東日本が主催の、観光PR活動の一環で、風に靡く背の高い竿燈を様々な支持の仕方で演技を繰り広げていました。

 


 

 

 

 

 

身長の数倍もある大きな竿燈を、手や、肩、腰などで支持する8通りの技があるそうですが、見ていてハラハラ。いや見事な演技です。

三日間の短い旅でしたが、予想以上の感動が得られた旅でした。インターネットの普及により、パソコンの画面を通して遠くの地の情報が簡単に手元に入る時代になりましたが、やはり現地に来てみないと得ることのできない感動が至る所にあることを実感させられた旅でした。これこそが「旅の醍醐味」なんでしょうね。

一日目 秋田_男鹿半島_角館に行ってきました。

二日目 秋田旅行二日目_角館武家屋敷の散策

 

 

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