2月6日昼近くから、町田駅近くのホテル、ラポール千寿閣にて開かれた集まりに参加しました。現役時代に21年勤めた会社のOBで組織された会の相模地区で恒例の新年会です。全国にわたって6千人の会員を擁する規模になっていますが、高齢のため行動に制約を受けていられる方が沢山いらっしゃるわけです。それでも、今日の相模地区での集まりになんと56人もの多くの参加者がエントリーされており、会の運営に携わる方々の努力もさることながら、会員同士の深いつながりを実感させられると共に、こうした人間関係を育んでくれた会社の持つ風土の温かさを感じます。良い会社に勤めていてよかったなあとつくづく感じました。

11時半開始との案内だったので、あまり早く会場についても手持無沙汰になる心配があったため、定刻5分前に到着したところ、すでに殆どのテーブルが満席となっており、わずかに空いていた一番前のテーブルに着くことになりました。リタイヤされた方が殆どなのかも知れませんが、会員同士の再会を楽しみに待っていた気持ちが大きいことを実感させられました。この次は、もっと早く家を出るようにしたいと思います。

相模地区の集まりというのが、勤務地ではなく、現住所によって仕切っているため、この集まりには、様々な部門・地域におられた方が集まっていますので、旧知の顔ぶれは5分の1強程度しかおらず、こうした会で初めて言葉を交わして知り合うケースが少なくありません。私の勤務地は初め2年間が開発本部で、その後は電子デバイス事業本部八王子地区のプロセス開発部門でした。現在の会社は、いろいろ紆余曲折があり部門構成、規模ともに小さくなってしまいましたが、この会に集まった方々が現役で活躍していた頃は、全国に2万を超える社員がいて、情報機器、通信機器、交換機器、測器制御、電子デバイスなど幅広い分野を持っていました。旧知の顔ぶれ5分の1は、開発本部および電子デバイス事業本部の方々のみなので、それ以外の方とは「どちらでお仕事をされていらっしゃったんですか?」の言葉で会話が始まります。

今回、隣席したMさんは、海外事業本部とのこと。私が経験した電子デバイスとつながりがある点について頭を巡らし、海外出張の経験とか、プライベートですが海外旅行時の経験とかを持ち出して会話を盛り上げるよう努めました。そうした会話の流れから、ふとした処でMさんも、音楽の趣味を持っておられることが分かり、一気に会話が加速しました。

Mさんは、「はじめはクラシック音楽なんて、退屈して関心がなかった」らしいのですが、カール・ベームのモーツァルトを聴いた時に「クラシック音楽の素晴らしさ、奥深さに目覚めた」そうです。「カール・ベームは、私も大好きなんです」と答え、つい調子に乗って「カラヤンの熱烈なファンが多いのも事実ですけれど、私はどうも好きになれない」と告白したところ、なんとMさんも「私も、カラヤンは好きじゃない」と。お互いに共通の音楽の趣向を持っていることが分かり話が弾みました。話が音楽の都ウィーンについて及ぶと、Mさんはなんと3年続けてウィーンに行かれているとのこと。お仕事柄海外のことはお手の物だと思いますが、何ともうらやましい話です。

ウィーン市立公園 ヨハンシュトラウス像

勤めた会社のOB会というと、会社勤務時代の話題に花が咲くのが通例ですが、OB会で、しかも初対面の方とこうして話が弾むのもまた楽しいものです。旧知の顔ぶれ同士で膝を突き合わせて話が盛り上がるのも大変ハッピーですが、たまたま縁があって同じ会社に勤めたという人同士で、新たなつながりが出来るというのもまたハッピーなことだと思いました。

「歩こう会」と称して、毎年春・秋に行われるアウトドア・イベントが今度4月に開かれます。小田急線柿生駅をスタートして7kmほど歩くそうです。私も、是非参加して自らの健康維持と共に、旧知の顔ぶれとの親交を深めるとともに新しいつながりを広げていきたいと願っているところです。

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