我が家から、車を10分ほど走らせたところにある相模川沿いの大島キャンプ場。そろそろ咲いただろう梅の花の下で、香りを楽しみながらウォーキングなんて洒落ているなと思い出かけてみました。このあたりを散策する人々に、おでんや甘酒を提供している茶店に寄って見ると、そこで思いがけない情報を耳にすることができたのです。「あの橋を渡って、中州の道を右に行くと、河津桜が咲き始めたみたいだね」

数年前訪れた、伊豆高原で河津桜をのが見たのが2月13日。ここよりずっと南で暖かい地域でも2月13日なのだから、当地で1週間も早くその言葉を聞くのは実に意外なことでした。

中洲の中につくられた道路を眺めると、桜の下部が10本ほど、道路沿いに間隔を空けて植えられているのが見えましたが、桜が開花しているようには見えませんでした。近づいて見て、ようやく一株に数個の花が健気に咲いているのを発見しました。

満開の桜も見事なものですが、こうしてようやく芽吹いた河津桜を思いがけずに見ることができるのも、待ち遠しい春の到来がもうすぐそこまで来ているんだよと教えてくれたようで嬉しいものです。

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