2016年9月4日の放送は、「第26回 出光音楽賞受賞者ガラコンサート」です。指揮部門の川瀬健太郎さん、作曲部門の薮田翔一さん、ヴァイオリンの山根一仁さんの3人をゲストに迎えての放送です。

まず最初は、指揮部門で受賞された川瀬健太郎さん。東京音楽大学作曲指揮専攻卒の32歳若き俊英です。音楽の道を歩んでいられるのですが、画面にクローズアップされた印象はスポーツマンらしい活動的な顔立ちです。指揮ぶりも体全体を使って自分の求めている音楽を表現しています。シューマンが自殺未遂をしたといわれているライン川にちなんだ交響曲第3番「ライン」第1楽章を演奏してくれました。

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続いて、ヴァイオリンの山根一仁さん。ショスタコーヴィチ作曲のヴァイオリン協奏曲第1番、第3楽章と第4楽章を演奏してくれました。この曲は作曲された当時、スターリンの監視の目を恐れて発表を踏みとどまったものだそうです。独裁政権のもとでの芸術家の人生は想像ができないくらい悲惨なようです。こうした時代の中で作曲された音楽を現代の若手演奏家がどこまでその真髄を理解して表現できるのか興味あるところですが、素人の私には理解できませんでした。現在、ミュンヘン音楽演劇大学に在籍し研鑽を積んでいる最中のようです。

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次に紹介されたのが作曲の薮田翔一さん。東京音楽大学大学院作曲科を終了し、海外でも数多くの賞を受賞している新進作曲家です。番組では彼が作曲した、演奏会用組曲「風神雷神」2,5,6,7を紹介してくれました。

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最後に池辺晋一朗さんが、解説をしてくれました。0_14

今回の番組では、これからの活躍が期待される若手演奏家の紹介で演奏曲目も、これまで私はほとんど聴いたことがない曲ばかりで、少し物足りない感じでした。若手の人たちの活躍を期待したいものです。

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