詐欺やら、ネット犯罪やら、人間としてあるまじき行動をとる人間が数多く報道され、心を痛めている一人なのですが、私もその一人の被害者になってしまいました。恥をさらすようで、初めは少し気が引けたのですが、似た様な被害を受けた人で泣き寝入りをしている人には勇気を持って行動してもらいたいとの願い、まだ被害にはあっていない人には、被害を未然に防ぐための何らかの参考にしてほしい、そしてこうした犯罪が少しでも減って欲しいとの思いで公開することを決心した次第です。

私は、トヨタファイナンスのクレジットカードを重宝して利用させてもらっているのですが、このカードを利用した実績が毎月ごとに送られて来ます。その中に、「247GAMERZ.COM」という見覚えのない名前で6千円あまりの金額(49.95USD)が引き落とされていました。
見覚えがない名前なのですが、たまたまその1~2か月くらい過去に、インターネットである情報を検索していた時に、有料とは認識しにくい或るサイトで、情報請求者の身元確認と思わせるようなやり口で、カード番号を入力するところがあり、入力を済ませたところ、突然料金請求のような画面に移行したので、あわてて作業を中断した記憶を思い出しました。そんな心当たりがあったので、あわてて中断したとはいえ、「引っかかってしまったか、仕方がないかなあ。でも6千円はちょっと痛いなあ」請求のメールも何も来ていないので、問い合わせも何もできず、6千円の損失は諦めるしかないのかなと思っていました。

ところが、翌月のカード引き落とし明細を受け取ったところ、またもや「247GAMERZ.COM]として、6千円余りが引き落とされているのです。これはヤバいぞ、すぐに何か手を打たないといけない、と早速調査を始めました。

(順不同)
1.インターネットによる「247GAMERZ.COM」の検索
2.クレジットカード会社への連絡と相談
3.警察への相談
4.国民生活センターへの相談

1.検索すると、出てきました。ある人からの投稿で「247GAMERZ.COM」は、中国系のグループと思われるとのこと。いろいろな方法で調べてみると、こうした不当請求が横行しており、請求されても無視することが良策で、うっかり返信したりすると、相手の思うつぼに入るので注意が必要だということが多く書かれています。私の今回の場合には、何の請求も届かず、突然カードから口座引き落としが実行されてしまったので返信しようにも、相手が正体不明なので手の出しようがありません。

2.クレジットカード会社に連絡を取り、わかる限りの情報を伝え、カードの停止と、調査を依頼しました。カード会社からすぐ連絡が入り、「247GAMERZ.COM」から今後も毎月請求が続いている。カードはすぐ別のカードを発行するので、今のカードは使用しないようにとのこと。至急、このカード支払いを登録しているところへカードの変更手続きを取り、カードを二つに切り、カード会社へ返送しました。

3.最寄りの警察へ問い合わせてどうしたらよいのか教えてもらおうと電話を掛けたのですが、電話口に出た職員の対応は「必要な書類を持って窓口へ来てください」と、冷たい一言。様々な電話がかかってくるので、いちいち丁寧な対応を取ってはいられないのでしょうけれどちょっとがっかりです。

4.最寄りの消費者生活センターへ電話すると、窓口に出た女性職員が丁寧に対応してくれました。外国が絡んだやり取りについては「国民生活センター越境消費者センター」というところが取り扱っており、メールで問い合わせが出来ることを教えてくれました。そちらにメールを入れると、まもなく返信があり、「247GAMERZ.COM」というサイトを確認してくれました。曰く、そのサイトでは5日間の無料期間を経て解約がなければ、プレミアム会員として料金が発生すると記載されているとのこと。解約するためには、本人からメールで申し出ることが必要だと書かれ、相手のメールアドレスが付記されていました。

  本人から、メールを入れたら相手の思うつぼだと考えたので、それは行わずにカード会社にその経緯と私の考えを添え連絡を入れました。メール会社は、「申し立て」を行うので、これから送る書類を確認して返却してほしい。本人からは何もしないで欲しい、という返事でしたので、私は、カード会社を信じて、その指示通りに行動しました。そうした判断の裏には、二つの判断材料があったのです。状況を整理してみると、調べてくれた請求元に登録されているメールアドレスは、2年ほど前まで使っていたもので迷惑メール対策としてアドレスを変更した現在は使っていないものなのです。ということは、7年前から使っているカードに付随する古いメールアドレスと一緒に、請求元が何らかのルートでカード番号を盗み出し、引き落としをしたのだと考えられます。おそらく、請求元は古いメールアドレス宛に、会員登録メールを発信したかも知れませんが、無効のメールアドレスになっているので、私のもとには届かなかったのだと考えられます。

 カード会社と、請求元との間で如何なるやり取りがあったのかは知る由もありませんが、不当引き落としを主張するカード会社側に軍配が上がるという結末になりました。先日カード会社から連絡が入り、「問題は解決しました。引き落とされた3か月分、1万8千円何某のお金は、引き落とした口座に振り込まれることになりました。」と。
 カード会社も、会社の信用にかけて会員側に立って強く交渉してくれたのでしょうし、トヨタファイナンスという大きなバックのあるカード会社ですから、請求元も勝ち目がないことを悟って、払い戻しに応じたのではないかと勝手に想像しています。

当初は三か月目の請求が却下されるだけでも御の字かなと思っていたので、三か月の全額戻ってくるという知らせは大変な喜びでした。
ネット検索には、これまで以上に用心深く注意を払わなければいけないと、心に刻み付けておこうと思っています。

 

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